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ゴルフのラウンドは“スループレー”で楽しみたい

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こんにちは。タイガー・ウッズに遠く及ばない、ネコ・林です。
突然ですが、皆さんはラウンドの時、ハーフ休憩を楽しむ派ですか?それとも“スループレー”派ですか?
ネコは断然“スループレー”派です。
日本独自ともいわれるラウンド中のハーフ休憩ですが、今回は、そのハーフ休憩は何故あるのか?“スループレー”の良さはどんなところにあるのかを、プレーヤー目線で考察してみました。

ハーフ休憩はなぜあるの?

英・米・豪・台湾などでゴルフプレーを経験したことのある人によると、それらの国ではハーフ休憩はなく“スループレー”だそうです。キッチンカーのような売店があって、ホットドッグなどを売っている所もあるようですが、休憩するような場所はないらしいので慌ただしく食すことになりそうです。食べない人も多いのではないのでしょうか。

では、日本では、なぜ独自にハーフ休憩というシステムが採用されているのでしょうか?

最初に思いついたのは、日長の時間(日の出から日の入までの時間)の問題でした。
一覧表のとおり、ゴルフが根付いている地域の日長にさほど大きな差はなく、そのことが日本独自のシステムに影響しているとは考えにくいと、初見では感じました。

2022/1/12022/7/1
日出日入日長日出日入日長
日本(東京)6:5016:389h47m4:2919:0114h32m
日本(札幌)7:0616:109h04m3:5819:1715h19m
日本(那覇)7:1617:4910h33m5:4019:2513h45m
英国(スコットランド)8:5015:507h00m4:3222:0917h37m
米国(オーガスタ)7:3217:319h59m6:2220:4114h19m
豪州(メルボルン)6:0120:4514h44m7:3617:119h35m
台湾(台北)6:3817:1510h37m5:0718:4713h40m

しかしながら、ポイントは日の入り時刻ではないかと推測して、いろいろとシミュレーションしてみると、この日本独自のハーフ休憩は収益の最大化をもたらすシステムではないかと思えるようになったのです。

“スループレー”とハーフ休憩のスタート組数シミュレーション

シミュレーションの条件

ハーフ休憩を入れることによるゴルフ場のメリットを探るため、以下のような条件を決め、それぞれ機械的に当てはめ、18ホールのコースで1日当たり最大何組ラウンドできるかをシミュレーションしてみました。

  • 1日のプレー可能な時間帯として、日本の春~秋を想定し7時~16時59分とする
  • 1組当たりのラウンドにかかる時間をハーフ2時間30分(1ラウンド5時間)とする
  • スタート間隔を7分30秒として、1時間当たり8組がスタートするものとする

シミュレーション① スループレー1Wayスタート

前半スタート休憩(分)後半スタートホールアウト組数
7:00-7:5909:30-10:2912:00-12:598
8:00-8:59010:30-11:2913:00-13:598
9:00-9:59011:30-12:2914:00-14:598
10:00-10:59012:30-13:2915:00-15:598
11:00-11:59013:30-14:2916:00-16:598

スループレーの場合は、1Way(1番ホール)スタートも2Way(1番と10番ホール)スタートも同じ結果となり、
1日40組がラウンドできます。

シミュレーション② ハーフ休憩30分2Wayスタート

前半スタート休憩後半スタートホールアウト組数
7:00-7:593010:00-10:5912:30-13:298×2
8:00-8:593011:00-11:5913:30-14:298×2
9:00-9:593012:00-12:5914:30-15:298×2

ハーフ休憩を入れると、2Wayスタートが有効です。30分休憩の場合は、48組がラウンド可能です。
(10時から12時59分までの間は折り返しの組が通過しますので、新たにスタートすることはできません。13時以降はホールアウト時刻が条件を満たさないためスタートできません。)

シミュレーション③ ハーフ休憩60分2Wayスタート

前半スタート休憩後半スタートホールアウト組数
7:00-7:596010:30-11:2913:00-13:598×2
8:00-8:596011:30-12:2914:00-14:598×2
9:00-9:596012:30-13:2915:00-15:598×2
10:00-10:296013:30-13:5916:00-16:294×2

更に休憩を30分延ばして60分にすると、56組がラウンドできます。
(10時30分から13時59分までの間は折り返しの組が通過しますので、新たにスタートすることはできません。14時以降はホールアウト時刻が条件を満たさないためスタートできません。)

シミュレーションまとめ

スループレー 40組
休憩30分 48組
休憩60分 56組

今回の条件によるシミュレーションでは、ハーフ休憩を挟むことにより、日照時間が長くない季節でも時間を有効活用することができ、より多くの人数がプレーできることがわかりました。そして、ハーフ休憩を挟むことでほとんどの来場客が食事をとるため、飲食部門での収益も計算できます。賢明な日本のゴルフ場経営者たちは、このシステムを絶対に手放さないでしょう。
我々ゴルフプレーヤーもこのシステムに慣れてしまっていますが、純粋にゴルフプレーを楽しみたいゴルファーたちは“スループレー”が主流になることを望んでいるかもしれません。

北海道で初の“スループレー”

ネコは北海道でゴルフをした時に、初めて“スループレー”を経験しました。15年以上前でしょうか。
当時はまだ、すすきので鮨店を営む友人はゴルフを始めておらず、一人でエントリーできるオープンコンペに予約し、レンタカーを借りてラウンドしに行ってました。(自分でいうのもなんですが、遠く離れた場所へ一人で乗り込むなんて、相当アグレッシブですな。)今では一人予約も充実してきましたが、当時はオープンコンペくらいしか一人でエントリーする方法はありませんでした。

奥のホールまで見通せる北海道らしいゴルフコース

ところが、その初めての“スループレー”ラウンドですが、実はあまり憶えていません。
ゴルフ人生で初めて誤球をしたことと、コンペの「参加賞」として、じゃがいも10キロを貰ったものの、扱いに困って友人の鮨店に置いてきたことくらいしか記憶になく、肝心の“スループレー”に対する思いや感想は微塵も思い出せません(;^ω^)
しかし、人間はミスしたことをいつまでも憶えているもので、初めて誤球したそのシーンは、今でもハッキリと脳裏に焼き付いています。自ら申告してペナルティを課したのですが、ラフではしっかりと確認をしないとこのようなミスにつながりますね。

その後、件の友人と北海道でのラウンドを重ねるうちに、やっぱりゴルフは“スループレー”が良いことに気づきます。

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“スループレー”の良いところ

では、どのようなところで“スループレー”が良いと感じるのかを、ネコの経験に基づいて独断と偏見で考えます。

良いところ① リズムが保てる

まずは、これです。このリズムというのはスイング時のリズムだけではなく、プレー全体のリズムも当てはまります。

ゴルフはただボールを打つだけではありません。ティーショットを打つ前にそのホールのレイアウトやピンポジションを見て、狙うべきところや避けたい場所を確認しながら球筋を決めて打っていきます。もちろん、風向きや強さも計算に入れます。打つときに体の向きや動きをチェックする必要のある人もいるでしょう。セカンド地点へ移動する間は他のことを考えても、ボール地点に着けば同じように思考を働かせてプレショットルーティーンを経てショットします。これを繰り返していくうちに、脳と身体がシンクロして良いリズムが生まれていきます。

このような一連の流れを一定のリズムで保てている時は、スコアも調子も良いと思います。しかし、ネコを含めてアマチュアがちょっとしたミスをきっかけに大たたきするのは、ミスへの対処を優先するばかりに、良いリズムを作っているそれらの要素を疎かにしてしまうからだと思います。

百戦錬磨のプロであっても「スタートから3ホールくらいは慣らし運転の感覚」と言うように、最初からリズムよくということは難しく、数ホールプレーをしながらリズムを整えていきます。
ハーフで30~40分も時間が空くと、後半のスタート時にはまた「慣らし運転」から始めなければならないので、できることなら“スループレー”でリズムを保ってプレーをしたいものです。

良いところ② 身体が硬くならない

これはネコだけかもしれませんが、30分も椅子に座っていると身体が固まって動きが悪くなります。もともと腰痛持ちで姿勢が悪いので、背中の筋肉がすぐに硬直してしまい、スイングにも影響を及ぼします。ラウンド前でも打ちっぱなしの練習前でも、必ず全身をストレッチしてからスイングを行うようにしています。

ティーイングエリアやフェアウェイでの待ち時間は身体を動かして予防できますが、食事のために椅子に座っている時間が長いとストレッチのやり直しが必要です。できることなら“スループレー”でサクサクとラウンドしたいものです。

良いところ③ 集中力が保てる

これが一番大切だと思います。
一つ目に書いたリズムも、集中力が高まってこその賜物です。集中力がなければ良いリズムは絶対に作れません。一度切れるとなかなか元に戻らない集中力。“スループレー”で途切れることなくラウンドしたいものです。

先日ホームコースでラウンドしたときの話です。このところのラウンドは、変な力みがなく集中力がうまくコントロールできていて、気持ちの緩急を上手につけられることが続いていました。連続してミスをすることもなく、スコアも落ち着いていました。この日もそれは機能して、前半のハーフを2ボギー1ダブルボギー(OB1つ)の40で終えました。ピンチもあったけどまずまず耐えることができて、後半も同じくらいのスコアで回りたい、欲を言えばバーディの一つくらい取りたいなぁと考えながら茶店(このゴルフ場は1ウェイで折り返しなし)に向かいました。
しかし、そこで目にしたものは待機中のカートの列。「1時間10分の休憩です」とスタッフさんからアナウンスされます。さすがは天下の〇〇〇〇〇〇。土曜日とはいえ詰め込み過ぎですよ。

その時、過去の月例で1時間40分待ちがあったという苦い記憶が蘇りました。10番スタートのビジターを入れ過ぎて、クラブメンバーの競技進行に支障をきたすとは、名ばかりのメンバーシップコースです。同伴プレーヤーの一人は「歩いてクラブハウスに戻って寝る」とか言い出すし(車でゆっくり走って15分かかるんですけど)、参加したメンバーから相当苦情があった様子でしたが、時は過ぎてその後のコロナ初期も客足が落ちず、そして今も人気コースなだけあって相変わらず強気です。

話は戻ります。
1時間10分の休憩となると気が緩みまくります。アルコールは飲まないものの、時間があるからとついつい食べ過ぎて満腹状態に。こちらが誘った手前、同伴者(ビジター)に合わせてテーブルに座ったまま長話。
満腹状態は、体のキレが悪くなるのはもちろん、消化にエネルギーを使うので脳の働きが悪くなると何かで読んだことがあります。

10番のティーイングエリアに立ちティーアップしても、途切れた集中力がなかなか戻りません。それでも何とかティーショットをフェアウェイのベストポジションに置きますが、セカンドの距離感が合わずにショートしてダブルボギーです。
11番は打ち下ろしのショートですが、ここはいつも待たされるホールで、この日も例にもれず2組待ちです。散々待って後半始まったばかりなのに、すぐさま待つことになり、気持ちが全く昂まってきません。今まで何十回と来ている中で、初めてグリーン右の池に打ち込んでしまいました。ピンは中央より左寄りにあるのに。

続く12番ではティーショットがロストボールになり、3連続ダブルボギーでこの日の後半のゴルフの出来が決まりました。もちろん、途中何度か集中しようと試みましたが、メンタルの弱いネコは、各ホール待ちが発生する状況に、集中力とリズムを取り戻せず撃沈したのです。

畑岡奈紗選手がこぼした「ハーフインターバル」の難しさ

先日行われたJLPGAの〈樋口久子 三菱電機レディス〉。翌週にはUSLPGA公式競技が日本で行われるということで、アメリカツアーを主戦場としている日本人プレーヤーも一時帰国して参加していました。その中の一人で、USLPGAツアー6勝の畑岡奈紗選手が三菱電機レディスの2日目の後半2ホールでいきなり3打スコアを落としました。

ゴルフ情報ALBA.NETの記事によると、畑岡選手はこう話しています。
「ハーフターンの休みに慣れてなくて。10番でかなり待たされたというところで、ちょっとスイングのリズムだったりが崩れたところもあったのかなと思います」
「もちろん素振りしたりパッティングの練習はしてるので、そう(集中力が切れないように)ならないようにはしてるんですけど、その間に色々考えてしまう時間も多かったので、それもありましたかね」

この日は前の組が詰まっていたこともあり、ハーフのインターバルが40分あったそうです。ネコの経験上、JLPGAの試合ではハーフインターバルが5~20分程度あります。選手たちはその間にトイレに行ったり、パッティングのチェックをしたり、持ってきたサンドイッチやおにぎりを軽く食べるなどして過ごしますが、特に待たされる感じではないように思いました。アメリカツアーではもっと短いかもしれません。畑岡選手はその時間をどのように過ごすかという点で、準備というか、想定ができていなかったのでしょう。

いずれにしても、リズムや集中力はゴルフにとってとても大切な要素であることを、トッププレーヤーの畑岡選手も指摘しており、長いインターバルはそれを維持する上では難敵です。途切れた集中力を取り戻す方法も勉強してみようかと思ったネコでした。

おまけ

“スループレー”の良さに、こんなこともあります。
ホールアウト後にジンギスカンを食べています。ゆっくり時間をかけて、仲間と楽しく食事をとることができるのも“スループレー”の魅力です。

全国のゴルフ場経営の皆さん、今以上に“スループレー”を積極的に取り入れてもらえませんでしょうか?

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