こんにちは。タイガー・ウッズには遠く及ばないネコ・林です。
ゴルフのスコアを上げたいと考えたとき、多くの方が「スイング改善」や「クラブ買い替え」を思い浮かべるはずです。これらもとても大切な要素ですが、しかし、実はもっと手軽で効果的な方法があります。それが 「グリップ交換」 です。
『そんなことでスコアアップできるか?』と心の中でツッコミを入れた方。グリップの性能を甘く見てはいけません。クラブと体をつなぐ唯一の接点であるグリップ。ここが劣化すると、ショットの安定性や飛距離は確実に落ちてしまいます。
今回は、グリップ交換の必要性からタイミング、プレースタイル別の選び方、おすすめ商品まで詳しく解説します。
なぜゴルフグリップ交換が必要なのか?
滑りによるショットミス
これは軽視されがちですが、とても重要な要素です。汗や皮脂、汚れでグリップがツルツルになると、無意識に強く握ってしまい、スイングの再現性が下がります。一度滑る感覚を覚えると、脳が勝手に反応して滑らないように両腕に力が入り、スイング軌道やリリースのタイミングがくるってしまい、正しいコンタクトができなくなるのです。
飛距離・方向性への影響
また、グリップが滑ると、手の中で握る位置がずれたりクラブが回転したりするなどして、正しいポジションでまっすぐにインパクトができなくなる恐れがあるため、ドライバーの飛距離はもちろん、方向性も不安定になります。
さらに、「滑らないように」と無意識に強く握ることで、手首や前腕に余分な緊張が生まれ、スイングのリズムやヘッドスピードが落ち、飛距離が落ちる原因になります。
方向性の乱れ
滑りや摩耗によってフェースコントロールが効かず、スライスやフックが増加する恐れがあります。急に、意図しない打球が飛ぶようになったら、グリップの消耗を疑ってみましょう。
プロは年に数回、アマチュアでも定期的な交換が推奨されるのはこのためです。
交換の目安となるタイミング
グリップ交換の目安
では、具体的に交換する目安はどのような状態なのでしょうか?「まだ使える」と思っていても、以下のサインが出たらスイングに影響を与えるようになります。即交換することをおすすめします。
- 使用期間:1年 or 40ラウンド以上が目安
- 表面がツルツル、テカリが出ている
- ひび割れや硬化が目立つ
- 握ったときにベタつきや違和感を感じる
素材別の交換目安
グリップの素材別でみると、下の表のようになります。たまに、指の当たる部分が消耗して窪んでいる人を見かけますが、十分に使ってあげたので、交換してもグリップも文句は言わないと思います(笑)。
素材 | 代表例 | 耐久期間 | 交換サイン |
---|---|---|---|
ラバー系 | ツアーベルベット | 6か月〜1年 | ツルツル/硬化 |
コード系 | MCC | 1年〜1.5年 | 毛羽立ち/硬さ変化 |
ポリマー系 | IOMIC,No.1 | 1〜2年 | ベタつき/変色 |
シンセ系 | Winn,Dri-Tac | 3〜6か月 | 摩耗/ベタつき |
毎日あるいは毎週末に練習場で多くのボールを打つ人は、使用期間やラウンド数にかかわらず、グリップの状態で交換を考えましょう。
簡単!グリップを長持ちさせる日常のお手入れ
ゴルフグリップは「使い方」よりも「お手入れと保管」で寿命が大きく変わります。道具を大切に扱うという観点からも、お勧めしたいケア方法を紹介します。
使用後の簡単ケア
- ラウンドや練習のあと、濡れたタオルで軽く拭く。
- 汗・皮脂・日焼け止め・芝の汚れが劣化の原因。
- 乾いたタオルで仕上げ拭きをするとベスト。
定期的なクリーニング
- 月に1回ほど、以下の方法でリフレッシュすると効果的。
- 中性洗剤を薄めたぬるま湯にタオルを浸す。
- グリップ表面をゴシゴシこすって汚れ・油分を落とす。
- 水拭き → 乾拭き → 陰干しで完全乾燥。
- これで滑りが改善し、摩擦力が戻ることが多い。
保管方法
- 直射日光を避ける
→ 紫外線で硬化・変色が早まる。 - 高温多湿を避ける
→ 車のトランクに入れっぱなしは劣化の大きな原因。 - 通気性の良い場所に立てて保管
→ グリップが重みで潰れないように注意。
雨・湿気対策
- 雨の日はラウンド後に必ずタオルで水分を拭き取り、陰干し。
- 濡れたままキャディバッグに放置するとカビやベタつき劣化につながる。
グリップ交換のタイミングを意識する
- ケアしても性能は永遠ではない。
- 握った時に「滑る・硬い・違和感」なら迷わず交換。
- 定期メンテ+交換で常にベストな状態を保つのが理想。
これらの習慣を守ると、ラバー系でも寿命が1.2〜1.5倍ほど延びるといわれています。
プレースタイル別・ゴルフグリップの選び方とおススメの品
では、グリップを交換する時に、どんなタイプのグリップを選べばよいのでしょうか?
今まで使っていたものに馴染みがあり、使いやすいと思っているかもしれませんが、自身の目指すプレースタイルによって、今までのものと変化を付けてみるのもアリです。
飛距離重視タイプ
しっかり感のあるラバー素材で、スイングパワーを逃がさず伝えることができます。
人気商品:Golf Pride ツアーベルベット

方向性・安定感重視タイプ
ソフトで手に馴染みやすく、安定したショットが打ちやすい。一度使うと手放せなくなるかも。
人気商品:IOMIC Stickyシリーズ

雨や汗に強いタイプ
コード入りで滑りにくいため、湿度の高い夏場や雨の日も安心して使えます。
人気商品:Golf Pride MCC

女性や握力が強くない人
細めでソフトタイプで、手が小さい人や握力が少ない人も快適に握れます。
人気商品:Lamkin クロスラインレディス

まとめ|定期的なグリップ交換でスコアアップ!
グリップはゴルファーにとって「クラブとの唯一の接点」。劣化したまま使うと飛距離・方向性ともにマイナスの影響が出やすくなり、延いてはゴルフの上達の妨げにもなります。
1年に1回の交換をおこない、ショットを安定させてスコアアップにつなげましょう。